表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
964/1400

異世界のアフレクションネクロマンサー412

『カチャガチャ!!』


銃から空になった素早く弾倉を外し、新しい弾倉を素早く取り付けながら、


(……少し面倒だな)


迫って来ているドラゴンの傷を見る。


三体のドラゴンの内、二体は銃弾の雨に曝されてボロボロになっているが、もう一体は傷をほとんど負っていない。


(壁になったのか……)


アーマードが造られる前の戦法。


銃弾を防ぐ方法を持たなかった時の戦法。


『ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!』


『ギィ!!』


『グキュ!!』


傷付いたドラゴンが前に出て、後ろにいるドラゴンを守る。


「我慢強いね!!」


先程の身動き出来無くさせたドラゴン達と違って、眼前に迫るドラゴンは、後ろに付いているドラゴンの盾になる覚悟を持っている。


頭を撃ち抜かれて、鮮明な血が噴出し、潰された目の痛みを、まぶたを閉じて我慢し、


『『ガァァァァァァァァ!!!!!!』』


後ろのドラゴンを守って導く。


『カチャガチャ!!』


『角度を付ける!!』


『ブォォォォォォォォォ!!!!!!』


戦闘機が少し上昇し、上から後ろにいるドラゴンを狙えるようにしてくれて、


「終わりだ!!」


後方に控えるドラゴンに照準が合わされば、


『ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!』


銃弾は後方のドラゴンに目掛けて飛んで行く。


息もつかせぬ早業、照準があった瞬間に放たれた弾丸は、


『ギィィィ!!!!!!』


「そんな!?」


前を飛んでいたいドラゴン達の、一か八かでひるがえった動きに塞がれた。


『やるじゃないか!!』


多分、きっと、戦いの流れを読んで、自分達が狙われた後は、後ろの仲間が狙われると踏んで、自分の身を広げた。


その予想は、早業の射撃と同じタイミング。


ほんの少し守るタイミングが早ければ、射撃のタイミングを遅らせて撃ち落とし、ほんの少し遅ければ、弾丸は後方のドラゴンに届いていたはずであったが、現実は届かなかった。


「抜ける!?」


仕留め損ねたドラゴンが、自分の事を守ってくれたドラゴンを押し退けて飛び出す。


「マズイ!!」


『カチャガ……』


『ガァァァァァァァァ!!!!!!』


少し上昇した事で距離が詰まった、護衛のドラゴンに弾丸を塞がれた……その二つの不利な事が、ドラゴンがこちらに届く条件を作ってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ