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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー411

甚大な被害が出ているのは、ドラゴンの方。


『ギャァ……』


『ガッゥ…ゥグ……』


『バガァン!!!!』


「大丈夫!!戦況は変わらない!!」


こっちの損失は想定内。


『ガァァァァァァァァ!!!!!!』


『バガァン!!!!』


『ギャギィ!?』


『向こうの方が先に息切れする!!』


数の差で生き残るのはこっち。


『バガァン!!』


『ギィィギィ……』


『ガァ…ァァ……』


『バガァン!!』


こっちは…こっちは……


『「ふざけるな!!この野郎!!」』


こっちだって、仲間を落とされるのはたまったものじゃない。


数字で見れば勝つのはこっち、数字で見れば問題無い……しかし、


『ここから抜けないといけないのは間違い無い!!だから、速度を落とす!!』


「了解!!」


その数字の中身は仲間なのだ。


数は減らしても良いかもしれないが、仲間を減らして良い訳にはならない。


戦闘機の速度を落として後方に下がる。


全員で外を目指している中で、一機だけが遅れを見せれば、


『『ガァァァァァァァァ!!!!』』


逃げ遅れたと思ったドラゴンが迫って来る。


「二体か!!」


久しぶりの夢の中で見た古い銃だったら、このシチュエーションは絶望的だったかもしれないが、


「これでどうだ!!」


『ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!』


この新型の銃なら捌き切れる。


『ガッ!?』


『ギャン!?』


ボルトを押し引きするだけで、弾倉の中にある弾が次々に装填され、ドラゴンを狙い撃つ事が出来る。


直線的に追い掛けて来るドラゴンの頭を狙う等、造作の無い事。


頭に銃弾を受けたドラゴンは頭を振って苦しむ。


即死では無いが致命傷。


頭痛で苦しむかのように頭を振っては、まともに飛ぶ事など出来ない。


『さっすがだな!!』


「でしょ!!」


戦えなくなったドラゴンにもう用はない、空になった弾倉を外しながら、次の獲物を探そうとすると、


『『『ガァァァァァァァァ!!!!!!』』』


今度は三体のドラゴンが向かって来る。


獲物が自らこっちに向かって来るのは、願ったり叶ったりだが、


『ブォォォォォォォォォ!!!!!!』


三体相手なら、少し距離が欲しくて、


「さすがだね!!」


『だろ!!』


こっちが何言わなくても、戦闘機のプロペラが力強く回る。

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