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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー410

『死ぬなよ……!!』


ドラゴンに破壊された戦闘機は地上へと落ちていくが、下は森。


今までの経験上、森の上に墜落した場合の生存率は高い。


森の木々がクッションとなって、戦闘機を受け止めてくれるので、衝撃で打撲や骨が折れたりするが生き残れる。


そして、申し訳無いが、第一陣の戦闘機は四十八あるが、その中の戦闘機全てが残れるとは当初から考えていない。


第二陣も合わせれば戦闘機は全部で九十六機あり、最後の爆撃には出来れば四十八機、二十四機の爆撃機に対して、二十四機の護衛用の戦闘機が欲しいとの事で、被害は半数は出て良いという考え方をしている。


(そうだ…ここでの被害は、即時の作戦失敗では無い……その事は……)


『『『ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!』』』


『ガァァァァァァァァ!!!!!!』


(その事は、全員知っている!!)


炎の雲に包まれないように外を目指しながらでも、旧式の戦闘機ならドラゴンを狙える。


それ所か、ドラゴンに背を見せるのはいつもの事、炎の雲から抜け出そうとしているが、それはいつもの戦闘スタイルと変わらない上に、被害が出る覚悟をしている以上、この程度で我を失って戦意を喪失する者はいない。


『『『ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!』』』


『ギャァ……!!!!』


これは決して不利なのではない、必ずしもドラゴンにとって有利な状況では無い。


『ギャァ……』


『ギィィィィィ……』


『ガッ…ウグ……』


『バガァン!!!!』


また戦闘機が落ちたが、ドラゴンも落ちた。


『戦況は!?』


「大丈夫!!まだこっちが勝ってる!!」


ドラゴンとのせめぎ合いは、こちらの数の暴力が勝っている。


銃弾の雨霰あめあられはドラゴンの命を削り、命を一気に消耗させる。


中には銃弾の雨を抜けて、戦闘機を落とすドラゴンもいるが、その時には息も絶え絶えで、追撃の銃弾の雨にさらされて落ちる。


『どうやら、向こうは失敗だったようだな!!』


「中と外で完全に炎の雲で覆えなかったのは、致命傷だね!!」


被害は出ているが、こちらは想定内、甚大な被害は出ていない。

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