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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー401

エンジンを鳴り響かせ、誘導されながら格納庫から外に出るとそこは森の中。


街の時のような見晴らしいの良い場所では無く、森の中を切り抜いて造られた拠点。


大きな拠点を一か所にデカデカと造っては、ドラゴンに遠くからでも発見されてしまう恐れがあったので、小さな拠点を、一部隊に対して一拠点という考えの下で造られた。


周りは開拓されていない森の中で、視界は一切効かないが、


『『『『バババババババババババ!!!!!!』』』』


『他の部隊も出てるな』


「誰も遅れを取ってないね」


近くの場所で造られた拠点から、エンジン音が鳴り響く。


この小さな拠点には、自分達の部隊の十二機の戦闘機しかいないが、他の小型拠点からも戦闘機が一斉に空に飛び立てば大編隊になる。


「出撃願います!!」


誘導員が、白い旗を持った方の腕をグルグルと大きく回す。


それは、ここで立ち止まらずに出撃せよという合図。


『出撃する!!』


『バロロロロロロロロロ!!!!!!』


プロペラが空気を裂いて、戦闘機が前に進みだす。


(短い滑走路だ)


ドラゴンに見付からないようにする為に、ギリギリまで短くした滑走路。


ヘマをすれば正面の木々にぶつかって大惨事になるが、


『この程度出来無いとな!!』


そんなヘマはしない。


木々の頂点が、機体の腹をかすめそうになるギリギリを飛び上がって空へと登ると、青空の中へと飛び出す。


いつもの青い空、どこまでも広がる世界に、他の拠点から飛び立った戦闘機がいる。


「上手く飛べたみたいだね」


『じゃなきゃ戦えないさ』


次々と飛び立つ戦闘機、誰一人木々にぶつかるようなマネはしない。


四機の戦闘機が八機となり、それが十二機となり二十四機とさらに増えて大所帯となり、空一面を戦闘機が空を覆った。


________


『『『ダァン!!ダァン!!ダァン!!』』』


『ガァァァァァァァァ!!!!!!』


「弾を絶やすな!!撃て撃て!!」


森の中では既に、生死を掛けた戦いが始まっていた。


銃を使っているとはいえ、圧倒的有利とはいえない。


グランドラゴンの硬さは、銃から放たれた弾丸を耐える。


一発や二発では倒せない、仕留めるには何十発の弾丸の雨を浴びせ続けないといけないのだが、


「前衛に近付けさせるな!!」


その何十発の弾丸の間に、グランドラゴンに接近されないように前衛は太い槍を持って、その場で人間柵となっている。

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