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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー375

渦巻く炎の雲の中心部、そこが分かれば彼もまた船尾を真っ直ぐに合わせてくれて、


『来たな!!』


「いけるね!!」


二人の最高が合わされば、何も難しい事は無い。


『ボンッ!!』


『ガァァァァァァァァァァ!!!!!!』


渦巻く炎の中心に吸い込まれた弾丸が、ドラゴンを捕えた。


炎の雲が暴れ回る。


それは身に降り掛かる苦しみに、耐え切れずに暴れている証拠。


炎が不規則に暴れて、炎の雲の中にいるドラゴンが苦しんでいる事を教え、


『……来るぞ!!』


「了解!!」


それが間も無く、炎の中から飛び出して来る事を示唆している。


川の水面から魚を釣り上げるように、炎の雲の盛り上がりを見逃さない。


炎の雲がドラゴンの輪郭に変わる、細い長い蛇のような独特な首のフォルムに炎を巻き付け、卵のような楕円で胴長な体にも炎を纏わせながらこちらへと飛び出して来るが、そこには反撃という意思は見えなった。


その姿は、水の中に溺れていた者が助けを求めるかのように、水の中から逃げ出すかのように手をバタつかせながら、こちらへと助けを求めている


空に溺れまいと、わらを掴もうと、自分達の戦闘機を掴もうと手を伸ばすが、


「楽にしてやる!!」


こちらは一緒に空に溺れて、一緒に地上の底に沈むつもりは無い。


止めを刺す一撃を……炎の中で悶え苦しむドラゴンに、


『ボンッ!!』


『ギャッ!!』


さよならの弾丸を与えると、こちらの方へと真っ直ぐに向かっていたドラゴンが、戦闘機の下に潜り込むように沈み、


『…………』


空に溺れて、一声も発する事無く地上へと沈んでいく。

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