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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー367

それは一人では出来なかった選択肢。


あの状況では、どんなに早撃ちをしたとしても両翼に一発づつか、片翼に二発を撃ち込むのが限度。


その程度では意味が無いと選択肢に入れられず、一か八かの賭けに出る所であったが、みんなが翼膜を撃ち抜いてくれたお陰で危機を脱する事が出来たが、


『狙われてる!!』


「向きを合わせて!!」


それは仲間を危険に晒す事になる。


戦闘機の攻撃方法は、一度ドラゴンにケツを見せて弾丸を撃ち込む……となれば、その弾丸は敵を攻撃するという側面と、自分の身を守るという側面を合わせる事になる。


例え弾丸が当たらなかったとしても、弾丸がこちらに来るという可能性が、ドラゴンを怯ませるというのに、それを誰かの為に使ってしまったら……


『バァゴォォン!!』


無防備な所を狙われてしまう。


自分達がドラゴンの翼を裂いたように、ドラゴンが戦闘機の翼を叩き壊した。


こちらがミツバチのようにチマチマと弾丸を刺している時、ドラゴンはその手を大きく勢いを付けて振るっただけで、仲間の戦闘機の翼が四散する。


数秒前まで空を飛んでいた戦闘機が、向きを変えて地上へと落ちていく……もう空へと上がって来れない……先に落ちたドラゴンの後を追うように落下していく。


「くそっ!!」


助ける術は無い……出来る事は、これ以上被害を出さないようにする事なのだが、


『バァゴォォン!!』


『このっ!!』


空を飛ぶ戦闘機の中での弾丸を詰める行為……最初の時点である問題に直面していた。


実は、先生が見せてくれた銃の設計図には二種類あった。


一つは今使っている一回一回弾丸を込めるタイプ、そしてもう一つは弾倉を設けるタイプであった。


後者の弾倉を設けるタイプ……ボルトを引くだけで、予め詰められていた弾丸が装填されるという、便利な物であり、一回一回詰める手間を無くす事が出来るという利点があるのだが、


「私は、こっちよりも単発の式の方が良いと思うんだけど……君の意見を聞きたい」


銃の名手として、先生からの助言を求められた時に、自分は、


「自分も……単発式の方が良いと思います」


そのメリットを捨てでも、単発式にするように助言した。

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