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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー362

狙いたいのは致命傷になる部分だが、


(心臓を狙うなら、鱗を貫いて、骨を避けて肉を貫かないと……)


手で握れるほどに太いこの弾丸なら、鱗を貫いて筋肉に喰らい付く事は出来るだろうが、心臓まで届くかというと厳しい。


硬い鎧を易々と貫く弾丸ではあるが、鍛えられた筋肉というのは弾力性がある事で、弾丸を途中で止めてしまうだろう。


これは昔から、ドラゴンを殺すのに苦労した原因で。


ドラゴンに奇襲を仕掛けて、剣を体に振るっても鎧よりも固い鱗に弾かれ、何とか鱗を砕いて剣を突き立てたとしても、弾力性のある筋肉は、大木に剣を突き刺すように刃を途中で止めてしまう。


心臓を傷付けて致命傷を与えるという包囲方を選ぶのは、あまり賢い選択とは言えない……ならば、もう一つの致命傷を狙う。


(当てるんだ……)


もう一つの致命傷…それは頭。


知を授かり、意識の源である頭を破壊する。


どんな強靭な体を持っていたとしても、頭を破壊されてはそこまで。


頭を破壊されたショックで『ビクンビクン』震える事はあるが、そこから生き返る事は無い。


誰もドラゴンの頭を狙わなかったのは、狙えなかったから。


地上にいたとしても、首を上げられた瞬間に、人間には手が届かない所にいってしまう。


そこに辿り着くには、ドラゴンの体に密着して、城壁をよじ登るようにドラゴンの体にしがみつく事になるが、そんな事は出来るはずも無い。


そんな事をすれば、人の体によじ登るアリが簡単に払われてしまうように、地面に叩き付けられて殺されてしまう。


見える急所だとしても、決して手を出す事の出来無い急所……だったが、


「死ね……」


『ボッ!!』


『グギャ!!』


今は違う……この銃なら一発目の弾丸でドラゴンの頭蓋骨を砕き、


『ガチャボッ!!』


二発目の弾丸を飛ばした時には……


『バチンッ!!』


「ちっ!!」


脳ミソを貫く弾丸が、尻尾で弾かれる。

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