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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー357

ドラゴンスレイヤー、その称号は誰よりも叡智えいちを授けられ、


「隊列が乱れてる!!」


『構うな!!置いていかれる!!』


誰よりも勇猛果敢な者に与えられる、エースパイロットの称号を越える称号。


今回の目くらましの爆弾気球には、以前のような鉄の破片は混ざっていないが、爆発に巻き込まれれば墜落の危険性がある事を伝えられている。


だから、後ろにいるパイロット達は、意識してなのか無意志なのかは分からないが、爆発に巻き込まれないようにと速度調整をしてしまっているのだろうが、


『それとも!!後ろに下がるか!!』


「冗談!!」


それではドラゴンスレイヤーの称号は手にする事は出来無い。


後二回の爆弾気球の爆発に間に合うように、躊躇無く加速していく先生の戦闘機。


一歩間違えれば、爆発に巻き込まれるかもしれないというのに、それでも風となりて突き進む。


少しでも躊躇したら、その瞬間に置いていかれる。


後ろに付いていたはずの戦闘機と、少しずつ距離を開けながら、ペダルを踏む足を決して緩めず、自分達の愛機が先生に置いていかれないように、自分達も風となりて追って行くと、


『目標視認!!』


「了解!!」


彼からの言葉に、前方を見る為の鏡で正面の状況を確認する。


銃手は、銃の弾丸がプロペラやパイロットに当たらないようにする為に、後ろ向きに座り、銃も船尾の方に向かって設置されている。


もちろん、尾翼を撃ち抜けば機動力に問題が生じるが、それでもプロペラ、パイロットを撃ち抜いて、いきなり地上に真っ逆さまという事は起きない。


だが、その為に、ドラゴンを撃つには一度背中を見せる事になる。


「こっちで上手くやる!!好きなように飛んで!!」


『任せた!!』


訓練の時は仲間の戦闘機を目標にしてひるがえる練習をした、翻った時に戦闘機の翼に照準を合わせる訓練。


(少し面倒だけど……デカい的だ。大体で当てられる)


難しい事はしない、銃がどれ程ドラゴンに効果的なのか分からない以上、定石通りに翼を狙って落とす事を目標にしている。


自分が狙いを付けるドラゴンは、離れた所にいる。


空をパトロールしていたのか、三体の成体のドラゴンが飛んでいる。

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