表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
907/1400

異世界のアフレクションネクロマンサー355

________


12機の戦闘機が空を飛ぶ。


パイロット12名と、銃手である12名の選ばれし者達24名。


かりの姿を模倣するように、先頭に一機、その後ろに一機、そして、その後に十機の戦闘機が逆V字に広がる。


『先生、この編成でよろしかったのですか?』


「何でだい?」


『先生の身に、何かあったらかと思うと……私のように代えが効きません』


一番前を飛ぶのは私達が乗る戦闘機で、その後ろに付いているのは随一のパイロットである孤児達、そしてその後に選ばれしパイロット達が付いて来てくれている。


「いや、あなただって戦闘機に乗って戦える貴重な銃手ですよ……あなたには、貧乏くじを引かせてしまって申し訳無いと思っています」


『いえ!!そのような事はありません!!私は兵士であり、一番槍を務めるのは誇り高い事です!!』


「ありがとうございます…先程の質問ですが、あなたの言う通り、本来なら、私が先陣を務めるのではなく、後方に下がっているべきなのでしょうが、実際にドラゴンと相対しているのは私だけですから、不測の事態を考えれば、私が先陣を切るべきなんです」


彼等は、空を飛ぶという意味での訓練は終了しているが、ドラゴンと向き合った事は無い。


ここまで来て臆病風に吹かれる事は無いと思うが、初めての戦闘になれば戸惑う可能性は十分にある。


だからこそ、私が矢面やおもてに立って、戦い方を見せようという腹つもりでいるが、


『そうですか…いえ、そうですよね。特にあの子達には、先生の戦っている姿を覚えさせたいものですからね』


「えぇ、あの子達は特別です…あの子達は天才です……私の戦闘機に乗る前に伝えましたが、場合によっては……」


『肝に銘じてあります。それに先生のお考えは何も先生だけではありません。全員が何かあれば、あの子達を守り抜く……あの子達が死ぬような事があれば、我々が代わりに死ぬ覚悟です。なので、その時が来たとしても、先生は最後の最後にお願い致します』


その中でも、あの孤児の子達は特別であった。


それは子供である、彼等を死なせたいくないという想いではなく、本当に彼等はスペシャルなパイロット、エースオブエースだから死なせる訳にはいかないのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ