表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
883/1400

異世界のアフレクションネクロマンサー331

その時の事を思えば、彼が言っているのは決して大げさでは無い。


恐怖に囚われている、母親の心を真に解放するというのなら、言っている事は正しい。


「必死なんだね……」


「はい」


いっそ嘘を付けばと思うかもしれないが、心に傷を負っている人達は、何故かそういう事に敏感で、我々が気遣った事を簡単に見抜いてしまう。


「……所で、君は明日の朝から仕事なんだよね?」


「えっ?あっ…はい。明日の予定は、朝は街のお店の奉仕活動か、街の清掃活動。午後からは鍛錬と勉学にいそしむ事になります」


「そうだよね」


前に彼から聞いていた通りの予定。


兵士になるまでは社会を学ぶ事と、街の造形に詳しくなるために清掃活動をし、その活動のお陰で、兵士になってからの一年間は、街からの優遇と免除も受けられるのだが、


「……ちょっと待っててくれるかな」


実は、孤児の中からもパイロット候補生は出ていて、その子達は、特別免除として兵士として認められ、パイロット候補生としてのカリキュラムを受けて貰っている。


もちろん、その子達は兵士として活動する事になるので、特例処置として奉仕活動を免除し、町にいる家族を呼び戻すなら援助いして、給与も一時的に割増しにしている。


パイロット候補生になれた者は特別な恩恵を受けているが、なれなかった者達は、いつも通りの生活をしなければならず、パイロット候補生になれなかった彼は、いつもの奉仕活動、勉学や鍛錬に勤しまなければならないのだが、


「これを、担当の方に私来てくれないか」


「これは?」


「嘆願書だよ」


私は、彼をしばらく、付き人として専属させたいという旨を書いた紙を一枚作っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ