表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
黒い海
86/1400

黒い海4

もう少しオカルト的に言うなら、それはオーラというもので……モノが持つ力と言える。


特別な目になってしまった礼人は、モノのオーラを見る事の出来るようになった目で辺りを見渡すと、庭に植えられた木にから、庭に生える草から白いモヤのようなものを見る。


他にも車や自転車、家の周りを囲む塀から家そのもの、それに道路に電柱と全てにオーラを見ることが出来る。


オーラは光のように眩しいものではないが、少し白を基調にしたサーモグラフィーみたいのが、普段見ている景色に掛かっているような感じ。


礼人はモノクルを外した白い瞳で世界を見ると、そこは白い雪景色に包まれた世界……


それはあの時の事を思い出してしまうほどに世界は白く、あまりこの白い世界を見たいとは思わないが、それでも必要な時は使わざる得ず、使ったことによって雪のように白い世界で異彩を放つのはやはり黒い穴だけであった。


霊力とマナを結合させて光の羽を作り出し、腰に備えているポーチから経文を取り出してゆっくりと慎重に黒い穴に近付いて行き、黒い穴に異変が起きてもすぐに対応出来るようにする。


少しの乱れもない綺麗な円、光が届かない漆黒の闇。


光を完全に拒む黒い穴の前に立って中を見渡すと、


「…やはり落ちてしまったみたいです」


落ちてしまった何かを見つけることは出来なかったが、真っ黒なコーヒーにミルクを垂らしたかのような白い生命線が底に伸びているのが見える。


「…もう間に合わないのね……分かったわ。あなたは今すぐそこから離れ……」


礼人から連絡を受けた女性は最悪の展開が頭をよぎるが、最悪の展開にさせないためにも一度、礼人を戻らせてから作戦を練るべきだろうと思ったが、


「いえ…まだ間に合います!!」


そう言った瞬間、礼人は手首のスナップを効かせて経文を一気に広げて経文に書かれている文字を唱えると、経文はまるで蛇のように礼人を囲む。


「礼人待ちなさい!!」


自分を静止しようとする声が耳に入るが、それでも礼人は水の中に入るかのように息を吸い込んで止めると、そのまま黒い穴の中に飛び込んで行くのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ