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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー243

ニードゥスの話しぶりに、他にも街は存在する。


予知夢通りなら、各々が保護している、異世界から来たアフレクションネクロマンサー達と合流して協力していく事になるのだろうが、


(面倒事が重なっていくな)


複数人のアフレクションネクロマンサーが連なって、戦う状況下になるというのは良いように思えるが、礼人と同等の力を持った者達が「戦っている」という事は、


(アフレクションネクロマンサーが束になっても、一方的には押しきれないのか)


本国の戦力も想像以上となる。


(どんな戦争になるんだろう……)


機銃車を相手にしないといけないのは確定しているが、それだけじゃない。


相手にはオークを軽々と超えるサイクロプスを産み出す事が出来て、圧倒的な力を有するドラゴン達で編成された部隊すら対応出来るとなれば、空中戦が出来る部隊が存在する事になる。


(レシプロ機があるのかもしれないな)


機銃車の技術力を見るに、現代兵器のジェット機というよりはレシプロ機の方が考えとしてはしっくり来る。


大空を舞う圧倒的な力を持つドラゴンに匹敵する、技術の粋を集めた戦闘機。


それはドラゴン達にとっての悪夢。


誰の手も届かない空という聖域、誰の手にもおびやかされない場所。


その聖域でドラゴン達は、風に翼を預けて身を清めながら、大地にいる者達を見下ろして優雅に舞う。


誰かの脅威に晒される事無く、気の赴くままに。


唯一、聖域で争いがあるとすればドラゴン同士の戦いの時だけ。


大空で炎を吐き、雷を降らせ、風を暴れさせる。


天変地異の如くの争い。


高貴な存在であるドラゴン達の争いは大地も荒らすが、地を這う者に介入など出来るはずも無く、せいぜいその争いに巻き込まれないようにするのが精一杯だったのが、ドラゴンの羽に匹敵する鉄の翼と、ドラゴンの心臓に匹敵する鉄の心臓が聖域を侵す。


空を支配されていては、大地に住む者達には永遠に安住が来ないと、様々な勇者達が地で休むドラゴンに戦いを挑んでは死んで逝った。


元々が違う。


大地で休んでいるドラゴンは、外敵が現れれば空を飛んで地を這う者では手出し出来ない所から裁きを与えるだけで全ての事が済んでしまう。

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