夢の中78
胸元で作られた光の機雷はバスケットボール程の大きさであったが、それを圧縮すると野球ボール程の大きさにして……
「まだだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
礼人はさらに声を張り上げると野球ボール程の光の機雷に霊力とマナを結合した力を集中させると、またバスケットボール程の大きさになり、さらにそこから圧縮すると先程の野球ボールより少し大きい光の機雷になり、
「があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
光の機雷に力を覆いかぶさせるという圧縮行為を繰り返すと、光の機雷は光の珠となり、バスケットボール程の大きさにって、光の輪を幾重にも放出する。
圧縮された光は目も眩む程に神々しく光り輝き、
「喰らえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
手の中に浮かぶ光をそのままに、一気に巨木の腕に詰め寄るが、
(アフレクションネクロマンサーーーーーー!!!!)
これだけの力を作り出して巨木の腕が気付かずに「はいそうですか」っと喰らう訳も無く、周囲に解き放とうとしていた禍々しい闇を集中させて、迎え撃つ形で解き放つと礼人は闇に覆われてしまう。
「ぐぅっ!!」
(ドウシタアフレクションネクロマンサー!!ドウシタエイユウ!!)
今度は神々しく光があるお陰で、巨木の腕から放たれる禍々しい闇に対抗することが出来るが、巨木の腕から放たれる力は礼人を押し退ける。
強大な力を手にして調子に乗った?事を急ぎ過ぎた?……どちらも違う……
(ワレワレニタテツクカラソウナル!!)
「くそぅ……」
そうせざるをえなかったのだ。
巨木の腕は自分の事を「ワレワレ」と呼んでいる。
この巨大な腕は一つの存在ではあるが、複数の存在が集結した鋼鉄の巨人と同じ存在であるが、
(オマエラハドレイナノダ!!ゲボクナノダ!!クルシメ!!エルフニタテツイタコトヲコウカイシナガラシヌトイイ!!)
この集合体はエルフの集合体なのだ。




