表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
731/1400

異世界のアフレクションネクロマンサー180

「異変に気付いて遅れてやって来た者達も、最初は何があったのか分からず。大声を上げながら戦場から帰って来た者達に戸惑いましたが、その手に自分達の作った武具があることに気付くと咽び泣きしまた」


「みなさんもですか……」


「はい……凱旋の中、まるで赤子を自慢するように高々と掲げられた武具、自分の子供こそが一番と張り合うように雄叫びを上げる様に嗚咽おえつは止まりません。忘れていた幸福が……無くしてしまった誇りが満たされていく気持ちに、心が癒されていくのを感じながら私達の作った武具を見守っていると「この武具には友の魂が!!アフレクションネクロマンサー様の手によって、友の魂が込められている!!」その雄叫びに私は息を飲みました」


「だから…なのですね……」


ここまで聞いて、アイエンズがアフレクションネクロマンサーが言う人物が過去の人ではなく、自分だというのは朴念仁ぼくねんじんでも無ければ分かる事。


アイエンズは頷いて、感謝していた相手が間違い無くアナタであると伝え、


「アフレクションネクロマンサー様…我々に希望をもたらす伝説の英雄……いつもは子供をあやす為の物語と思っていたのに、その時は無我夢中になって凱旋の中に入り込んで声を上げました「アフレクションネクロマンサー様に会わせてくれ!!」と……」


アイエンズは量の手で、礼人の手を握り締める。


「その時から疑う事はありませんでした。アフレクションネクロマンサー様は、この世界にいらっしゃっていると、子供に聞かせる夢物語では無いと。フレン様に、アフレクションネクロマンサー様にお会いしたいと伝えましたが、お疲れになっているから会わせられないと言われた時は、心の底から残念に思っておりました」


「少しでも、みなさんの気持ちを救う事が出来て良かったです」


握り締める両の手は、鉄を強く打ち鍛えるための厚く太い手であったが、優しく包む両の手から、アイエンズの感謝の気持ちが滲んでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ