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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー170

(一体どうしたって言うんだ……)


集団生活の大切さ、規律を守る事の重要性は骨身に染みる程に叩き込まれている。


あれ程、アニーさんから規律の大切さを学び、


「よく考えて下さい、何でどの部隊でも規律を守るのでしょうね?おかしいですよね。学校でも会社でもはっちゃける馬鹿はいるというのに、我々の中には一人もいないのでしょう?退職して去って行った人もいますが、それは退職したのだから我々も関与しません。けれど、中にはある日突然行方不明になって、足取りすら分からない人もいます」


自ら去って自分の意に沿う場所を探しに放浪する分には構わないが、ずっと邪魔をし続けるのなら殺されて闇に葬られる場合もあると警告された。


たかがフードローブを着る着ないの話だが、これが戦闘服となったら?自分は接近戦をしないから刀を持たないとかになれば?部隊が瓦解する。


何か特別なことしたい時は陳述書、隊の中での不満がある時は上に相談する事を徹底させられた。


「私が、おかしかったんです」


この忙しい中で身勝手な行為をしようとした事、アニーさんからの教えを忘れた事を恥じ、


(調子に乗っているのか……しっかりしろ礼人!!)


自分が話の中心の一部にいる事で、気が大きくになっているのではと自分を戒める。


気を取り直して、目の前にある鍛冶場へと行こうとしたが、


「一つお聞きしたい事が」


「聞きたい事ですか?」


ここでリーフが待ったを掛ける。


「はい、些細な事なのですが……お酒飲めるようになったのですか?」


「……飲めるようになったみたいです」


もしも、礼人がここでフードローブを着る着ないの押し問答をしなければ、偶々飲めるようになったのだと質問をされなかっただろうが、


「……少しおかしいですよね」


余計なマネをしたから、さっきは聞かれなかった事を聞かれてしまう。

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