異世界のアフレクションネクロマンサー102
「それは……」
それは、ありがたい話。
貴族達のストレスの捌け口にされ、メンタルをやられてから戦場に行っては、判断が鈍る可能性もあり、
「気にする事は無い……それに、鉄騎兵を相手にするならアフレクションネクロマンサー君がいる方が良いのは決まっている」
何よりアフレクションネクロマンサーである彼を幽閉されたりした日には、目も当てられない。
現にリミィ様の侵攻を止められたのは、アフレクションネクロマンサー様が尽力してくれたお陰。
一方的にやられていた状況から、初めてと言って良い返り討ちにした立役者。
傷が癒えぬままに出立するには、戦略的にも精神的にも彼がいなければならないのだが……
「あの……最後に聞きたい事が?」
「最後?遠慮する事は無い。私に答えられる事なら、いくらでも答えよう」
ここで、一度は従順に従う意思を見せたアフレクションネクロマンサーが、どうしても気になる事があったらしく、質問をしてくるが歯向かう雰囲気は無かった。
今の話で何が気になったのか?
何かボロを出すようなマネをした気は無いのだが……
「ニードゥス様の立場はどこなんですか?例えば戦場にいた貴族……もしも、ニードゥス様の所にいる貴族なら、ここまでフレンさんを目の敵にしないと思います……あれは、他の派閥の貴族じゃないんですか?」
「あぁ、そういう事か」
やはり、良い着眼点を持っている。
「そうだ。あの貴族は他の派閥から派遣されていてね……とは言っても、我々の派閥が弱いからそういう目に合っているのではない。そういう風にしなさいと取り決められている」
「それは、ニードゥス様に、そういう風に言える人達がいるんですね?」
自分達に対して、指示を出せる存在……その存在を目の上のたんこぶとまでは言わないが、
「うむ。我関せずとは言わないが……我々の派閥間の争いを、子供の喧嘩を見ている親のような存在がいる」
自分よりも目上の存在がいて、尚且つ、何を考えているのか分からないのが不気味で仕方無い。




