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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー99

朽ちて、お祭りの時にしか見なくなった遠い過去の産物。


遠い過去から呼び戻された麗騎兵は、赤い液体と混ざり合って、過去の力を今に再現する。


英雄と共に戦った麗騎兵達は、リミィを捕えようとする狩人達を敵とみなして、次々と焼き殺して行った。


まるで、昔の戦いの続きと言わんばかりに容赦情けなく。


次々と始末されていく仲間を尻目に、悲鳴を上げながら逃げる。


逃げ遅れた者は死に、いち早く逃げた者は無事に逃げ切り、


「うっ…うぁ……ぁぁ…………」


命からがら逃げきった者は、残らず体中を焼かれていたのだが、


「いた…ぃよ……」


「め…め……」


「あが…あが…あが……」


ゴム手袋に水を満帆に入れたかのように、手足が膨張している者もいれば、焼き魚のように目が焼けて真っ白になっている者、歯茎から出血して噴水のように血をダラダラとこぼす者と、拷問を受けたかのような凄惨な姿になっていた。


命からがら生き延びた者達は、凄惨な粛清を受けた者達を生き証人として、こう叫んだ「リミィ様は、アフレクションネクロマンサー様と共にいる」と……


当時においても少数ながら戦車自体はあったので、本国の者達は、リミィ捕獲の失敗の報が届いた時には戦車を出すか協議もしていたが、粛清を受けた者達の姿を見て考えを改める。


リミィの捕獲は、自分達が想像していた以上に厄介であり、こちらもしっかりとした準備をしなければ返り討ちにあうと。


その一件から、ニードゥスにはリミィを領地内で閉じ込めるという仕事が与えられた。


そうして、リミィは周りから恐れられる事で、ニードゥスの手心によって着実に赤い液体を蓄えていた。


「フレン君。赤い液体を手にして、それを他の派閥「はい、どうぞ」と分配する等、腹が立つとは思わないかね?」


「それは…あまり、面白い話ではありません」


そうだ、自分達が苦しい思いをして手に入れて、それを自分達に対して圧を掛ける派閥に渡すなど、ふざけた話だ。

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