表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
647/1400

異世界のアフレクションネクロマンサー96

残された貴重なマナを消費せずに、世界中に広がりつつある赤いモノを処理出来る……リミィが遺した技術は、まさに喉から手が出る程に欲する価値ある技術なのだが、


「この世界の為にも、赤い液体を手にしないといけませんね」


礼人の心は冷え切って、自分の思った事を喉で止めて口から出まかせを言う。


本当は突き付けたい言葉があるのだが、それをぶちまけたらフレンとリーフだけじゃなく、


「もう良いのかね?」


「えぇ、もう十分に分かりました」


街にいるビレーさん達にも危機が迫るかもしれない。


自分一人の命を賭けるならまだしも、みんなの命をチップに賭けて聞き出したい情報ではない。


「うむ…そうかね」


ニードゥスは、アフレクションネクロマンサーがここで引いたのは、自分に従順とまでは言わないが逆らう気が無いのを認め、


「君には、是非とも協力して欲しい。アフレクションネクロマンサーがいてくれさえすれば、街にいる者達の士気も上がると言うものだ」


「十分に分かりました」という言葉に免じて、強い言葉を使うのではなく「街にいる者達」という手札を見せるだけで済ますが、


「尽力します……」


ニードゥスの見せた手札の絵柄には、礼人は描かれていなかったが、リーフやフレン、街にいる人達が描かれているのを見せられては、気分が良いものではない。


ニードゥスの切る札として扱われる街の人達。


それは、良く考えればニードゥスの庇護の元にいるという事になるが、


「それで、フレン君。時間が差し迫っているこの状況では、すぐにでも兵器を運用しなければならない。街に帰り次第、すぐに前線拠点に行ってくれ。必要な物資と兵士はすぐに送る」


ニードゥスの気持ち一つで、その手札は好き勝手に使われて、逆らったりすればビリビリに破り捨て去られてしまう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ