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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー80

触れただけで不敬罪とし、その身を焼いて罪を償わせる程に高貴な存在に、触れられる存在。


(お前は……!!)


それは一瞬の事であった。


森の中に隠れ、音も無く忍び寄って来ると警戒を怠っていなかったが、


(くっ…離せ!!)


静かなる暗殺者は木々の間から飛んで来たのだ。


警戒を怠っていなかった……だが、その迫る速度を見誤った。


静かに迫るのに、音を極力鳴らさないようする為に、静かに静かに迫って来ると勝手に思ってしまい、木々の間から一気に迫って来た影に対応出来ずに、両手首を掴まれて攫われた。


(お前は……!!)


触れるだけでも重罪として裁かれるのに、裁かれる事無く自分に触れる存在。


焼かれる事無く、平然と手首を掴みながら空を舞いがるその存在は……


(ドラゴンなのか!?)


爬虫類全ての頂点に立つ、ドラゴンの血筋の者。


リザードマンだって、そのドラゴンの一種に思うかもしれないが、リザードマンは色んな種族と混ざるうちに血が薄れていった雑種みたいなもので、ドラゴンというのは頂点の血筋だけを守り続けた最高峰の一族。


鱗にマナを溜めるリザードマンと違い、鱗にマナを調和させるドラゴン。


口から火を出すのがやっとなリザードマンと違い、


(うぐっ…燃える!?)


その身を灼熱の炎と姿を変えるドラゴン。


地を這い空を仰ぐリザードマンと、天を駆けて地を見下ろすドラゴンでは、その存在自体が天と地の差。


手首を掴まれたまま空に連れて行かれては、


(くそっ……!!)


リザードマンに太刀打ちする術は無いが、


(それが…どうした!!)


いつもの、鱗に溜めていたマナを肺に集中させて炎を作り出すのとは違う、マナが鱗に溶け込んで肉体に染み込む感覚に従うと灼熱化したマナが口の中で渦巻き、


(燃え尽きろ!!)


口から眩い光を吐き出して、目の前のドラゴンを焼き尽くす。

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