表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
夢の中
60/1400

夢の中60

一方的な暴力、そこには慈悲等無い。


淡々と礼人は同じ作業を繰り返し、鋼鉄の巨人もまた同じ作業に付き合うように傷付けられていく。


そうして、何度も幾重に繰り返された行いに終止符が打たれる時が来た。


何度も何度も繰り返された行いで体は限界に達し、限界に達した体を支える力はどこにも無く、最後の力で踏み出した足はもつれて、そのまま崩れながら雪の上を水面に投げ付けた水切りの石にように吹き飛ぶと、


(……ごめんねじいちゃん)


礼人は羽をもがれた蝶のように雪の上で力尽きたのであった。


雪の上でもがく礼人。


羽をもがれた蝶が落ちれば、どうなるかは誰にでも分かること。


鋼鉄の巨人にとって触れる事の出来ない相手はややこしい相手ではあったが、ややこしい相手であって、それが優劣を付け、この戦いを決定付ける物では無い事は分かっていた。


例えば、これが逃げる礼人を追い掛けるというのなら、鋼鉄の巨人は決して勝つことは無かっただろう。


だが、現実は違う。


ここから逃げ出さずに戦いを挑むのは、鋼鉄の巨人に勝てると思っているというよりは、


「ぐっ……」


「がぁ……」


雪の上でのたうち回る仲間を助けたくて、何とか追い払いたくて銀の羽を必死に羽ばたかせていた。


(……哀れな)


逃げる事も引く事も無く戦いを挑み続ける銀の羽を持つ敵。


速くて、拳を捉える事が出来ない相手。


だが、それは同時に自分よりも速いだけの相手。


確かにあの光の球体は驚くものがあった。


これが我々のように、異界に跳ばされる事を前提に作られた者でなければ、十分に致命傷になるだけの力はある。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ