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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
夢の中
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夢の中59

エネルギーと言うと胡散臭く聞こえるかもしれないが、飛行機のジェットエンジン、あれだって空気に含まれる酸素と燃料との化学反応で起きる熱エネルギーで飛行機が飛ぶ。


エネルギーという言葉は決してオカルトではなく、科学によって証明されている物であり、偶発的ではあるが、礼人は膨大な霊力を制御出来ずにエネルギーを垂れ流しにしており、それが結果として礼人が高速で移動出来るタネとなっていた。


剛の鋼鉄の巨人に対して、速の礼人。


鋼鉄の巨人が近付けば、一瞬のうちに離れて霊力の機雷を置く。


霊力の機雷を準備しては、鋼鉄の巨人を自分に近付かせて逃げ出す。


それはまるで出来損ないのゲームのように、パターン化された戦い方で、鋼鉄の巨人はパワーバランスが崩壊したゲームに付き合わされる哀れな敵。


雪を掻き分けては接近した所で、鋼鉄の巨人には礼人に追い付くことは出来ないのに、それでも諦めずに何度も何度も繰り返される、自分が傷付く行いを続ける。


それはこれが戦いであり、ゲームのようにリセットして一からやり直したり、ルールがあってタイムが掛かる訳では無いから。


やれなければやられる。


逃げようにも鋼鉄の巨人よりも礼人の方が速い。


もちろん、戦いにおいて逃げれば必ずしも敵が追って来るとは限らないが、今の状況で相手が見逃してくれるかは半々くらい。


礼人の大切な人は殺された。


その復讐心や受け継いだ使命を考えれば、鋼鉄の巨人が逃げ出したとしても追い掛けて討つ可能性もある。


しかし今、戦っているのは礼人だけだが、周りには黒い霧で身動きが出来なくなっている仲間達がいる。


その仲間達を思えば、例え民間人に被害が出たとしても、この場から鋼鉄の巨人を追い払うに事にも十分価値がある。

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