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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー33

何故、リミィは反乱を起こしてまで本国を叩こうとしたのか?


リミィが言った(これが単なる種族間の争いで、種族間の滅ぼし合いなら私は自分達の種族を守るために戦っていたでしょう……ただ、私は知ってしまったのです。この本当の戦争の目的……)あの時の言葉の真実を、仲間を裏切ってまで魔王になった理由を……見付けなければならない。


礼人が険しい表情をするのは、真の答えに辿りく為の道の苦難が、想像する事が出来ない程だと理解しているから。


自分の見ている物をリーフに伝え終えると、視線を街の方に向けて、まだ見えぬ苦難の道に憂慮する。


この先の事を憂う、アフレクションネクロマンサー様にリーフは……


「……ここにいますか?」


「もう少し、ここでゆっくりしていたいです」


「そうですか……」


リミィが聞いたのは、塔の上にまだいますかという事ではなく、自分達の側にいてくれますかという意味であったのだが、


(いつか……旅立ってしまうその日まで、ゆっくりとお休みください)


アフレクションネクロマンサー様の、自分達の住む街を見つめて表情を険しくするのは、きっとこの街を気に入って下さっているのだと信じて、自分達の側から離れてしまうのも、この街が嫌いだからではなく。


英雄としての運命だから仕方無くだと……受け入れられるようにしなければと想う。


二人は街を見下ろし、みんなが生活している姿を眺め、みんなが生きている事を実感し、日が少し傾いてきてから、


「そろそろ、部屋に戻っても良いでしょうか?」


「目が覚めたばかりですもんね」


全てではないが、礼人は感じたかったこの世界の温度を知ることが出来て、リーフはアフレクションネクロマンサー様が秘密にしていたリミィ様の事を知る事が出来て、彼の見ている物も知る事が出来た。

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