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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー15

教育を受けられるというのは、それ相応の出自か、相手を騙すために作り出された偽物か……


この質問で、この少年が馬脚を露すとは思えないが、ちょっとしたジャブとして質問を投げ掛けてみたつもりだったのだが、


「この世界の赤いモノを何とかしたいと思っています」


そんなフレンの意図を知ってか知らずか、礼人は何の迷いも無く答えてみせる。


それは、あの戦場で思った事をそのまま口にしたのだが、


(ここに来た理由か……)


リミィに送り跳ばされたというのは、さすがに答えられないので、そこは伏せる。


「あの赤い空を放置したままでは、この世界がおかしくなってしまいます。そうなる前に止めるのが自分の役目かと」


「立派な志をお持ちですね」


フレンは、すぐに答えてみせた礼人にどこかテンプレで……この質問をされたから、こういう風に答えたように思えてしまい……


聖人なる純粋な想いで応えているのか、自分の事を謀ろうとしているのか判断が付けられなかったが、


「……いえ、失礼をしましたね。良ければ食事にしませんか?目が覚めたのなら何かお腹に入れた方が良いでしょう」


少年の左眼を見て、これ以上のこの話をダラダラするのは止める事にした。


少年の水晶になってしまった左眼……本当に娘達を守るためだったのか、謀る為にその身すらも犠牲にしたのか……どちらが答えかは分からないが、命懸けで戦ったという何よりもの証明であり、それに免じて今すぐに結論を出さないで、少し位は話を先延ばしにしても許されるのかもしれない。


「リーフ、彼を食堂までお連れしなさい」


「はい、お父様」


フレンは椅子から腰を上げると一足先に部屋を後にし、リーフは礼人をお姫様抱っこしたまま、


「一週間も眠っていらっしゃったのですから、お腹ペコペコですよね」


食堂へと向かう。

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