異世界のアフレクションネクロマンサー13
開いたドアから入って来たの男性のエルフで、背はリーフより低く170cm程の背丈か。
体格の大きいリーフとは、身長的には似ても似つかないのだが、彼のシルクのように柔らかな金の髪はリーフと一緒で、そこの血を引いたのは一目瞭然であった。
リーフが「お父様」と呼んだ男性は扉を開け、そのまま入って来ると思ったのだが、
「……すまないが、状況を教えてくれると嬉しいのだが」
リーフが、礼人をお姫様抱っこしている姿に、何をしているかと疑問を抱かれてしまう。
もちろん、やましい事をしていた訳では無いし、お姫様抱っこに卑しいも何もない。
リーフは素直に、アフレクションネクロマンサー様に自分達の街を見て貰いたいと思ったが、一週間も寝ていた礼人の体では辛いだろうと、お姫様抱っこをしていると伝え、
「そういう事か」
特に当たり障りのない話に、納得した彼は、手身近な椅子に座り、
「私はリーフの父で、フレンと申します」
自分の名前を名乗る。
それに対して礼人も、
「私は…二月 礼人、私の事を認めてくれる人は、アフレクションネクロマンサーと呼んでくれます」
自分の名前を名乗るのと同時に、人によってはアフレクションネクロマンサーと呼んでくれる人がいると伝えると、
「えぇ、ビレーさんから……それに生き残ったみんなからも、あなたがアフレクションネクロマンサー様だというのは聞いています」
どうやら先に、生き残ったみんなが、自分の事を紹介してくれていたらしい。




