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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
旅立ち
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旅立ち334

そこがダメなら、今度はポストに手を伸ばして郵便物を地面にバラ蒔くが、


「・・・徹底しているな!!」


ポストに届けられた郵便物の名前の欄は、虫に食われたかのようにボロボロになって、存在そのものが消えている・・・・・・


ここまで、人影の置かれている状況を見れば自ずと分かるだろうが、死んだもの全てが、ハイそうですかと受け入れる訳がない。


死んでも死にきれないものは、何とか生き返ろうと必死になって、自分を取り戻すためのキーを探し回るが、行く先々で自分という存在を示すものを消されてしまっている。


だから、生き返れないのだ。


死を受け入れさせるのは、他のものの生を循環させるため。


同じ種族ですら、縄張りの中で大量繁殖すれば、繁栄し、生きるための資源を守るために間引きするというのに、生き返りたいという願いだけで、あちらこちらで生き返られていては、世界が崩壊してしまう。


一見すれば、ここまで必死になって生き返ろうとしている者を死なせようとするのは、非情で残酷に見えるが、世界は人影の為だけにあるのではない。


生きとし生きるもの達の為にあり、


「他の手立ては無いのか」


死んだものは、大人しく死んで、生きているもの達の糧になれと言っているのだ。

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