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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
旅立ち
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旅立ち315

自分を呼んでくれた世界が一番、自分に関係あるであろうとは思うのだが、あの世界の運命を変えることが出来ない。


あそこに、自分の事を呼んでくれる誰かがいるのは分かっているが、あそこの世界は辛くて、悲しくて・・・・・・ずっといたいと思えず。


その世界だけは避けて、自分の事を知っている記憶がないかとさ迷う。


さ迷った先で「名前」を探し、その先で、苦しんでいる人を見付けては助けるが、自分を「アフレクションネクロマンサー」と呼ぶか「あなたは誰?」と問われるだけ。


出口の無い迷宮に落とされ、途方の無い探し物に・・・・・・


(・・・諦めちゃいけない‼)


途方に暮れる訳にはいかない。


なんで諦めちゃいけないのかと言われたら、絆を交わした「人」がいるから。


この力を信じて、最後まで自分を支えてくれた「人」がいる。


(期待に・・・想いに応えたい‼)


この体が、どこまで持つのか分からないが、体が崩壊してしまうまでは、頑張ろうと思い。


再び記憶の中に飛び込もうとすると、


(・・・・・・)


(えっ?)


誰かが、自分の名前を呼んだ。


自分の覚えていない名前を呼ばれて、どの記憶が自分を呼んだのか見付けようと、キョロキョロと辺りを見渡して探そうとしたが、


(・・・やっぱり、ここか)


自分にとって辛くて、悲しい記憶が封じ込められていた世界が、イの一番に目に付いた。

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