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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
旅立ち
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旅立ち314

起きたばかりなのに、眠気に誘ってくる太陽の方に視線を向けると・・・・・・


(・・・・・・あなたは、だぁれ?)


自分の事を眠気に誘ったのは、太陽ではなかった。


美しい緑色の輝きを放つ人影が、空を見上げている。


右手からも同じように、美しい緑色の光をこぼしながら・・・・・・


人影から放たれる美しい光が、安らぎを与えて眠りに誘おうとする。


(あなたの、お名前は?)


まぶたが段々と重くなって、心地好い気持ちのままに眠ってしまう前に、その人の名前を聞いたが、その人は首を傾げて、困っているようであった。


ーーーーーーーー


思い出せない・・・・・・


多くの人が、私をアフレクションネクロマンサー様と呼んでくれて、力を貸してくれたお陰で、こうして自分を保つことが出来ている。


それはとてもありがたい話なのだが、あの時の、意識が混濁して混ざり合うことで、全ての記憶が一つになり、全ての人格が自分になってしまった、あの状況から救ってくれた(・・・・・・・・・・・・)あの言葉の中にあった名前は、アフレクションネクロマンサーではなかった。


あの世界で(あなたの、お名前は?)と聞かれてアフレクションネクロマンサーと答えられなかったのは、本当の名前では無いから。


そして、困ってしまったのは、本当の名前を見付けないと自分は人影のままで、本当の自分を取り戻すことが出来そうにないのに、その名前を取り戻す方法が分からないから。

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