旅立ち309
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夢・・・記憶・・・俺・・・僕・・・私・・・・・・混・・・一・・・全・・・・・・・・・・・・
記憶がある、沢山が夢が流れてくる。
覚えていない思い出、だけど思い出すことが出来る・・・・・・
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いつもの朝、外の世界では戦争が起きているけど、いつもの朝。
肩にかける小さな鞄を持って、細長いガラスが付けられた引き戸のドアを開けて、外に出ると、
『キィィィィィィィィィィィ・・・・・・』
世界から音が消えた。
とてもとても熱い風が吹いて、皮膚を髪を焼いて、体の中が燃えて膨れて、溶けて蒸発して消えた。
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悲しい記憶、死んでいく記憶、それが沢山の思い出にある。
いつも死んでばかりで・・・救われることがなくて、同じことが繰り返される。
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その日、ばあちゃんが亡くなった・・・・・・理由は老衰、天寿を全うして亡くなった。
自分の事を産んだ二人は悩んでいる。
いつもアクセサリーとしか考えていないからか、親戚のみんなが集まる葬式に、僕を連れて行くかを、変な目で見られないか、どうしたら良いか、そんな事ばかり考えている。
そんな二人が嫌で、体調が悪いと言うと、二人は仕方無いと困った表情をしてみせたが、内心では喜び、僕を置いて葬式に出掛け、僕は部屋で寝ている。
一人で・・・幽霊を見ることになるかもしれないけど、深夜に葬式に行こうと、深夜に起きれるように寝ていると、
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誰かが、私の名前を呼んだ。




