表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
旅立ち
497/1400

旅立ち299

空で逃げ惑う赤い鳥を追って、翡翠の蝶が舞う。


一羽の鳥を始末しては、次の赤い鳥を狙って飛翔する翡翠の蝶。


狩るモノと狩られるモノ、制空権は完全に・・・・・・


『びぎゃ!!』


『ぎゃぁ‼ぎゃぎゃあ‼』


翡翠の蝶が奪った訳ではなかった。


一対一なら確実に、翡翠の蝶の方に軍配ぐんばいが上がるが、何羽もの赤い鳥に抱き付かれては、翡翠の蝶といえど身動きできずに、ミツバチがスズメバチを殺す時に行う蜂球ほうきゅうのように包まれて、そのまま無にされてしまう。


リーフ達の上で行われる、制空権の奪い合い。


殺しては殺され、奪っては奪われて、赤い鳥と翡翠の蝶の空中戦は目を見張る物があるが、それよりも目を見張ったのは、翡翠の蝶が生まれてくる場所。


翡翠の蝶は、無から生まれるのではない、霊能者である礼人に感化された時に生まれる特殊な魂。


逆を言えば、礼人に関与しなければ絶対に生まれることの無い存在。


生まれてくるには礼人の存在が必要不可欠で・・・・・・その必要不可欠な存在が今何処にいるのかというと、


「まだ・・・生きてるの?」


赤い霧の中。


ぐったりとして、指先一本動かさない姿には全てを出し切ったと、終わりを告げていたのに、赤い霧の中から翡翠の蝶達が飛び出してくる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ