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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
旅立ち
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旅立ち291

「我々を囮にして、アフレクションネクロマンサー様の跡を継ぐのです姫!!」


「囮にして…跡を継ぐ……」


その二つの言葉は、どちらも覚悟を決める言葉。


それは、自分がアフレクションネクロマンサー様に投げ掛けた言葉。


みんなを犠牲にして、英雄になる覚悟。


それを、今度は自分が試されていると知ると、息が詰まる。


理屈で考えれば、みんなを見捨てて出来損ないの人魚を始末する事こそが、一番の解決法なのだが、


『ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ』


空から、赤い霧の中から次々と、新たな赤い手の平が生み出されて地上に落ちて来るのを見てしまうと、


(何か…もっと良い方法が……)


誰一人犠牲にせずに、みんな無事に生き延びれる方法があるのではないと、心が模索してしまうが、


「甘ったれた事を考えるな!!誰かが犠牲にならなければ、生き残れないんだ!!」


「せめて答えが出るまで……!!」


そう、せめて答えが出るまでは、みんなを守りたいと、それからでも遅くないと心の中で思った事を見透かれてしまう。

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