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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
旅立ち
467/1400

旅立ち269

________


「それは……」


それは、礼人も予想していなかった。


万が一に備えて、リーフの大剣にも魂を宿らせておいたが、それは宿らせてあっただけ。


自分と同じように、融合が出来る何かをしていた訳でも無く、本当に万が一に備えてであったのだが、それを上手く融合している……


(一体どうやって?)


彼女には霊能者としての素質は感じられなかった。


魂が融合に協力してくれたとしても、それだけの器を持っていない彼女が……


「私は最期まで戦います……あなたはどうするんですか?」


リーフは、礼人をアフレクションネクロマンサー様と呼ぶのではなく「あなた」と呼んだ。


「えっ……」


ずっと、自分の事をアフレクションネクロマンサー様と呼んでくれてたリーフが、ここで「あなた」と呼んで来た事に、礼人は狼狽を隠す事が出来ずに目が震える。


リーフに「あなた」と呼ばれたのは、彼女の信頼を裏切り、彼女から役立たずと判断されてしまったからと……


(どこまでも行っても…異世界に来たとしても……変われなかったのか……)


幽霊の、妖怪退治のエキスパートでありながら、出来損ないの化け物に翻弄される自分が情けなくて……自分自身を卑下して笑いそうになった時、


「……なんで、あなたは一人で背負おうとするんですか」


「一人で背負う……?」


リーフが、礼人を問う。


静かに…けれど、しっかりと相手の心に聴こえるように……

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