表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
旅立ち
440/1400

旅立ち241

その光景を見れば、この戦いに勝利出来るのではという気持ちが、敗北してしまうのではという思いを上回るのは当たり前で、


「アフレクションネクロマンサー様が戦いやすいように、周りは我々が抑えるぞ!!」


自分達の役目は、アフレクションネクロマンサー様が戦いやすいようにする事、その為にならこの身を捧げる覚悟で、


「キサマの相手はこっちだ!!」


『バゴッ!!』


アフレクションネクロマンサー様を囲もうとしていた鉄騎兵を殴り付けると、


『グッ…ゴォォ……』


「な…なんだ……」


オークの一撃を喰らった鉄騎兵は、拳の衝撃に耐えられなかったのか、一歩二歩と後退りをしてバランスを崩し、バランスを崩した体制を戻すこと叶わずに、そのまま後ろに倒れて尻もちを付いた。


たまたま、そんなにも当たり所が良かったのかと戸惑ってしまうが、


『バガンッ!!』


『ゴッ…ゴゴ……』


自分のすぐ横で、鉄騎兵を殴った音が聞こえると、まるで自分がした事を再現しているかのように、隣の鉄騎兵も後ろに倒れた。


鉄騎兵の様子がおかしい。


いつもなら、いくら殴ろうが蹴り飛ばそうが、痛みなど感じずに前に前に攻めて来て、殴られた分以上に殴り、蹴られた以上に蹴り返そうとするのに、


『ウグッ……』


自分達が殴り飛ばした鉄騎兵は大地にうずくまって……


「殴り飛ばした……?」


鉄騎兵を殴り飛ばした自分の籠手が、脳裏に浮かび、


「あれは、鼓舞するための言葉じゃなかったのかた……」


アフレクションネクロマンサー様に不思議な力があるのは、貴族に対して見せた銀の羽と矢、穢れたマナを清らかにしてくれていた件で分かってはいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ