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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
旅立ち
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旅立ち204

「ここで、答えを出すのは早計だよな……」


頭の中で浮かんでいた答えを、小声で口に出す事で、これ以上考えないようにして保留にする。


リミィの作り出した鉄騎兵の理由は、礼人の頭の中で考え通りで正解もしれないし、もしかしたら貴族を打ち滅ぼして、自分達が新たな支配者になろうとしている可能性だってある。


(冷静になれ礼人……)


考えを巡らせるというのは悪い事では無いが、すぐに物事をあれこれと考えてしまい、それに囚われて冷静さを欠くのは悪い癖だと分かっているし、


「辛気臭いんだよ!!お前達は満足にかごを運べないのか⁉オーク共!!」


「どうか!!お許し下さい!!」


目の前で弱者がいたぶられているのを見ると、脊髄の芯から熱くなって脳が燃え上がって冷静さを欠くのも、悪い癖だと分かっている。


「アフレクションネクロマンサー様!!」


タルの中から飛び出して走り出した礼人に、オークが慌てて出来た事と言えば声を掛けるだけで、


「皆さんは、私と他人のフリをして!!」


頭に血が上って脳が沸騰していく中で、完全に湯だっていない頭で考えたのは、みんなに迷惑を掛けない事。


リーフ達に連れられて来たのと、戦場にいきなり現れたのとでは、彼女達に迷惑を掛ける度合いは全然違う。

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