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旅立ち141
思った通りに出来たことに喜びを隠さずに声を上げ、これからしようとする事の為に一度顔を上げて周囲を確認すると、自分を守るようにオーク達が取り込んでくれている。
(お兄ちゃん、その人達は味方だよ!!)
状況的にも考えてもそうだと思ったが、魂がそこにお墨付きをくれるというのなら、迷う必要は無い。
「みんな伏せて!!」
「お言葉ですが、今は一刻でも早く離れなければなりません!!」
今からやろうとしている事は、この周囲を取り込まれている状況では、あまりよろしくない。
オーク達の身を守る為にも、しゃがんで欲しい事を伝えるのだが、この炎が燃え盛る状況から一刻も離れ、リザードマン達とやり合いたいと思っているオークの耳には届いても、言う事を聞いて貰えなかったが、
「アフレクションネクロマンサー様の言う通りにして!!」
「姫!?」
「…!?リーフの言う通りにするんだ!!」
「分かりました!!」
リーフのお願いに、ビレー隊長の命令となれば誰も逆らう者などいる訳が無い。
リーフは自分が持つ剣の柄から、アフレクションネクロマンサー様によって込められた力を感じている。




