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旅立ち134
その理由は簡単、マナを魔法に変換出来るエルフが厄介だというのもあるが、部隊の指揮を執るのは十中八九エルフ。
部隊を見付けたらエルフを最初に殺してしまえば、部隊はそのまま瓦解する。
今回は、エルフの体格に近い礼人は既に横になって眠っていたこと、エルフであるリーフの体格が大きくて、オークしかいないように見えたから、二人は狙われず済んだ。
エルフがいないからと、オーク達のど真ん中に炎の海を作り出して襲撃をしようとしたが、襲撃に備えて準備されていた障壁のせいで、オーク達の周辺を炎の海にする事しか出来なかった。
もし、エルフがいると分かっていれば真っ先に槍を投げつけるなり、危険を冒してでも闇に紛れて突撃する等したが、こうなてしまっては仕方無い。
『コウッコウッ!!』
『コッコッコウッ!!』
「えぇぃ!!憎たらしい!!」
リザードマン達は、エルフ達には分からないリザードマン特有の鳴き声で会話しているが、どうせ指揮を執っているエルフを探して先に殺せと言っているのだろう。




