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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
旅立ち
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旅立ち94

(時間を稼いでくれたお陰で、何とか動けるようにはなったけど……)


オークが鋼鉄の巨人に立ち向かっている隙に、サバイバルキットからマナの粉末を取り出して、口に含んで水で一気に飲み込んだ。


根本的な体力の回復には繋がらないが、疲労を誤魔化すことは出来る。


立ち上がって、虚勢の咆哮を上げること位は出来る。


視界が揺れて、焦点が合わさらないが、ここでその事を敵に気取られてはいけない。


息を乱しながらも、焦点が合わないのは目の前の鋼鉄の巨人だけでなく、後ろにも控えている敵にも警戒を払っているからと、そう思わせる為にも眉間にシワを寄せながら首を動かし、威嚇を続ける。


礼人は霊力とマナを結合させて、体内でアイドリングさせる。


まるでF1のレーシングカーが、スタートの合図を待つように心臓の鼓動を高め、霊力とマナを結合させたガソリンを身体中に駆け巡らせると、急激に高まる力に、鋼鉄の巨人は進行するのを躊躇う。


このまま、蝶の光の羽を発現させられれば良いのだが、


(ここからどうする…考えろ礼人!!)


発現させても、いつもみたいな猛威を振るうアゲハ蝶の羽ではなく、じいちゃんから貰った霊力を合わせた時の、しじみ蝶のような小さな羽しか作れない。

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