表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
旅立ち
281/1400

旅立ち82

打ち所が良ければ大きなアザを作る程度で済むが、悪ければ骨が折れる。


医療技術が進んでいて、骨折しても治療が出来るというのなら、何とか我慢する。


けれど、もしも骨折を治せない世界なら致命傷だ。


骨が折れた生き物は本来なら、他の獲物に狙われ、新たな命に繋げる糧になる。


それを自分達の世界では技術の発展により、その運命の輪から逃げているのだが、この世界が運命の輪から逃れられる技術があるかは分からない。


だが、自分が運命によって、この世界に連れて来られた英雄というのなら、


(こんな所で死ぬ訳が無い!!)


なんの根拠の無い話だが信じるしかない。


世界を救い、みんなの未来を守り、希望を手にする物語の英雄達のように、自分もまた、運命を授けられた存在だと、自分は生き延びることが出来ると信じた時、


『ビィィィィィィィ』


背中に何か柔らかい感触が触れたかと思うと、ラップが伸びるような音が聞こえた。


(クッション?)


そんな都合が良い物がなんであるのか?


その理由は分からないが、柔らかい物が背中にあったお陰で……


『ビッ!!』


「あっ……」


背中に触れていた柔らかい物は伸び切ってしまったのか、破ける音が聞こえたのと同時に、


『ザパァァァァ!!!!』


赤い液体が零れる音を出し、赤く染まっていた視界が暗くなり、


『ゴッ!!』


「うぎぇ!!」


背中に柔らかい物を感じて油断した所に、固い物に背中が叩き付けられる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ