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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
旅立ち
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旅立ち80

こうなっては赤い怨念達は、何とか礼人から離れようと行き場の無い、怨念の雲の中で右往左往縦横無尽することになる。


右に左に縦に横にと動き回る赤い怨念の動きは大きなうねりとなり、


(なんでこんなことに!?)


良かれと思ってやった事が裏目に出たと知らずに、礼人は嵐の中に落ちた木の葉のようにぐるぐると弄ばれてしまう。


一体自分がどうなっているのか?一体どうなってしまうの分からなかったが、


(ここにいちゃダメだ!!)


この場に留まっては命に係ると、羽に力を込めて地上の方へと滑空しようとしたが、


(((あぁ!!ああぁああ!!ぁぁああぁつああ!!)))


より強くなった礼人の力に、完全に我を失った赤い怨念達が礼人を吐き出そうとする。


自ら地上に降りようとしていた礼人に、どこかへ吐き出そうとする赤い怨念の思惑が重なった時、


「死ぬ」


礼人は感じたことを口から出してしまった。


ウォータースライダーのように横に進んでいたのだから、礼人だけ地上に向かう軌道なら斜め下に、坂を下るように降りることが出来たのに、礼人も赤い怨念も下に向きを変えてしまったものだから、急行直下のフリーフォール状態になってしまう。


向きを変え直そうにも、我を失っている赤い怨念の中は荒れ狂う嵐の中。


とてもじゃないが舵を切ることは出来ず、


「神よ!!」


それは自分の世界に祈ったのか、顔も名前も知らないこちらの神に祈ったのか分からなかったが、礼人は神の御加護を祈るのであった。

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