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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
旅立ち
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旅立ち75

重力に引かれて落ちるという事が、地面に叩き付けられるイメージとイコールになり、落ちないようにするという事だけを最優先で考えてしまってたいが、羽から感じるのは水の中のような浮力。


何か手にすることが出来る物がある訳では無いが、羽が浮き輪となって赤い怨念の中を浮くことが出来る。


(ウォータースライダーみたいだ)


下手に暴れて落ちないように、流れに身を任せていると、さっきまでの次元の海の時とは違い、勢いのある速さで自分が運ばれて行く。


次元の海の中では、赤い怨念は次元に溶かされていた為に、礼人をゆっくりとしか運べなかったんのだろう。


ウォータースライダーのように流れる勢いなら、すぐにでも目的地まで連れて行って貰えると思ったのも束の間、


(……?)


下の方、地面があるであろう方向に何かを感じた。


(何が干渉してるんだろ?)


超能力者が使うテレパシーというには微弱で、表現するなら無線機が他の電波を拾ってしまい、意図しないで雑音交じりに受信してしまったような感じ。


偶々とは言え、自分の中に入り込んだ雑音が少し気になったが、


(今は自分の事だけを考えよう)


何かに構っている余裕は無いと、気にすることを止めて流れに乗ってそのまま行ってしまおう……そう思ったのだが、


(お……)


(お…が…)


気にしないと決めた矢先に、何かが自分を求める。


「なんで?」


自分を求める何か、気に留めないと決めても、明らかに自分の事を求める何かが気になって意識を向けると、そこには赤い怨念に憑りつかれてしまった命が見える。

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