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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
旅立ち
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旅立ち68

ギリギリの力加減を少しでも誤れば、自分は狭間に消えて無くなってしまい。


ここに長時間居続けるだけでも、自分は怨霊にやられてしまう。


霊力、精神力、体力のバランスが一つでも崩壊すれば途端にだ。


赤いサンゴ礁はどこまで伸びているのか?次元の海はどこまで広がっているのか?


礼人は何も分からないままに、漂い連れて行かれるしかないのだが、


(きっと大丈夫……あのリミィという人だって、耐えて自分の世界に来たんだから)


リミィと礼人では、明らかにリミィの方が格上であったが、魂であるリミィが怨念達に吸収されずに自分達の世界に来たという事は、生身の霊能者である自分が辿り着けない訳が無い……はず。


リミィの魂より礼人の方が素質が低くて、赤い怨念達はリミィだからこそ必死になって送り届けたとか……考えられることは沢山あるが、


(問題無い……私はアフレクションネクロマンサーなのだから)


余計な事を考えると精神力が削れる。


余計な事をしない、最低限の生命維持で長い時間を耐える。


眠るように息を小さく、体を赤子のように小さく丸めて、リミィから習った力の制御で静かに運ばれて行く。


出来るだけ…出来るだけ……出来るだけ…………今にも眠ってしまいそうな体とは反対に、意識を保つのは中々辛く、まるで禅の修行をしていた時のような感覚。


あの時は、眠るのを我慢出来ずに目を閉じてしまい。


じいちゃんやアニーからは笑われてしまったが、その時の経験が生きて、生かされている。

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