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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
旅立ち
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旅立ち64

これ以上の事を、リーフに判断を委ねるのは酷。


ビレーは隊長として、何が起こるか分からない道を覚悟を決めて突き進むか、敵と遭遇する可能性が高まるとしても迂回をするか、それをすぐに決めないといけない。


ビレーは苦虫を噛み潰したように、苦い顔をして、


「急いで迂回するぞ!!」


目の前の危険から逃げるのを選ぶ。


ビレーの考えとしては最悪、鉄騎兵ならば数で押し込まれさえしなければ、なんとなる可能性もあるが、リーフが震えて恐怖を覚える存在が、どれだけ危険な存在か分からないというのが迂回をさせる判断となった。


多分になってしまうが、この先に鉄騎兵がいるのをリーフが感じたというのなら「敵がいるから注意して」っと言ったであろうが、リーフは明確に危険な存在がいると言ったのだ。


それは、普段目にしている鉄騎兵よりも危険なモノがこの先にいるということ。


迂回するルートを選んだ時点で、犠牲者は出ることは承知の上になるが、それでも「危険な存在」が我々全員を皆殺しにする可能性よりかはマシだと判断した。


「姫、急ぎましょう」


「そんなにも危険な存在がいるのなら、迂回する方が良いに決まっております」


ビレーの指示により、先にある食糧庫に対してみんなが踵を変えすことになるが、それに対して誰も文句を付けたりはしない。


迂回をするということは時間を掛けるということ、それだけ危険な時間が増える。


その危険な時間を減らすためにはもう、物理的に急いで走って行くしかない。


下を俯いて身動きを取れなくなってしまっているリーフを連れて、急いで来た道を戻ろうとした矢先、


(ぎゃあぁああぁあぁぁぁぁぁぁあぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!)


リーフが怖がった先から叫び声が上がって、リーフ達の頭をつんざく。

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