表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
旅立ち
241/1400

旅立ち42

子守歌のように聞かされてきた英雄。


初めてのアフレクションネクロマンサー様は国を造るために力を貸し、それからのアフレクションネクロマンサー様達は世界を正すために力を貸した。


ならば、次に来たアフレクションネクロマンサー様は?この混沌と化した世界を救って下さるのかもしれない。


何の根拠も無くても、自分の心の中であの銀の光がアフレクションネクロマンサー様を連れ来ている流れ星だと信じながら、必死に追いすがると、


「あっ……」


赤い空を駆ける銀の光が失速して、地上の方へと降りていく。


それは必死に追いすがるリーフの想いが通じたのかもしれないが、


「あっちは……」


失速して地上へと向かって行く先には、敵の拠点が見える。


必死に追いすがるリーフの想いが通じて失速したのかもしれないが、どうやら自分の下へと来てくれるほどには甘くは無いらしい。


敵の拠点へと落ちて行く銀の光に、猪突猛進で突き進んで追い掛けたリーフも、自分が行こうとしている場所がどこなのか理解して足が止まった。


敵の拠点に入り込めば鉄騎兵だけでなく、エルフやオークがいるのは間違い無く。


もしも、そのエルフやオークに出会ってしまっては(その子から離れろ!!)という魔法の言葉は自分を守ってくれない……そんな気がした。


そう、リーフがここまで無我夢中で追って来れたのは、あの銀の光が自分の事を庇護しているのが分かったからであった。


夢の中で赤く染まり上がり、マナを同化されて自分の体が赤いモノの器にされた時、銀の光の声が自分のマナと器に共鳴して、体の中に入り込んだ赤いモノは恐れて離れていった。


そして、目が覚めて意識が完全に戻った時には、この体の中に共鳴する何かを感じることが出来たからこそ、赤いモノで満たされている鉄騎兵がパトロールをしている闇夜の森の中を恐れる事無く、走り抜けることが出来たのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ