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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
旅立ち
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旅立ち29

自分の中の力を火にかけた水のように温めて、それが次第に沸いていくように熱くなって力が高まっていくと、リミィもマナの流れを速くしていく。


小川のように緩やかに流れていたマナは、次第に大きな川のように力強い流れと変わっていき、


(良いですか?アナタを向こうの世界に送るのに、この赤い噴出孔を通って貰います!!)


「……んっ?」


(この赤い怨念には彼だけの仲間の怨念だけでなく、私の仲間の怨念も混ざっています!!)


「えっ?ちょっと!?」


いきなりの異世界に飛ばすという宣言に、礼人が慌てふためくのも無理もない。


記録的には神隠し等で、他の世界に飛ばされてしまった人物達がいるというのは知っているが、それはあくまでも他人の話。


何の準備もしていない自分が、いきなり飛ばされた所で何が出来るというのか?


礼人は直感で、自分が本当に向こうの世界に飛ばされると分かると、霊力とマナの融合を止めようとするが、


(もう遅いですよ)


マナはリミィに制御されていて、融合を解くことが出来ない。


次第に高まっていく力に、結界の文字と紋章も強い光を放ち始めていく、


「待って!?向こうに行った所でどうやって生きるんですか!?」


(大丈夫です!!アナタを送るのは私達の陣営ですから!!)


「そもそも!!そんなに助けが必要なら、私一人よりも部隊を編成してですね!!」


(この赤いモノを逆流して向かうなんて、並みの者に出来る訳無いでしょ!!)


礼人は出来うるだけ、リミィが向こうの世界に行かせるのを思い留まらせようとしたが、


(さぁ!!ゲートが開きます!!)


結界の中で渦巻く赤い怨念が裂ける。


裂けて空洞が出来ているのだから、道と言えば道なのだろうが、


「本気でこんな所を通すつもりですか!?」


何か……人の体を裂いて、赤い臓器が見えているような感じと言えば良いのか……まともな神経をしていれば絶対に通らないような道が出来ている。

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