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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界
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異世界44

フレンの立場も決して良いものではないが、上に物を言えるのはフレンだけである。


もし、フレンがいなくなって彼等だけ残されたら、上に物申すことが出来るものはいなくなり、ただでさえろくな扱いを受けていないのに、歯止めを効かせる者がいなくなり、兵士は戦争で消耗品扱いされるだろう。


フレンの持ち合わせている立場と権利は彼の物ではあるが、その彼の物がみんなを庇護し、みんなの生命線なのだ。


だから逃げ出してはいけない、どれだけ頭の中が痛くて、心の片隅でこの重責から逃れたいと願っても……


「すまないフレン……重責を背負わせてしまって……」


気苦労で目頭を抑えるフレンをベルガが労う。


ベルガも会議の席に付く立場ではあるが、それは席に付けるのでなく、付かせて貰っているだけ。


フレンの補佐をするオークという立場であるが、オークの中では1番立場がマシという表現が正しい。


フレンは頭に走る痛みを緩和する為に抑えていた手を離し、


「そんなことは無いさ……面倒事をいつも被ってくれているのはベルガだろ?」


ベルガの立場では表立ってフレンを助けることは中々出来ないが、フレンに向けられる罵詈雑言を変わりに受けたり、クッション的な役目を務めていた。

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