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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界
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異世界32

「なに!?」


オークの動きとエルフの言葉に和やかだった雰囲気は吹き飛び、全員が息を飲んだ瞬間、


『シャン!!』


鈴の音のような音が鳴り、


「ぐおっ!?」


オークのくぐもった声が聞こえる。


鈴の音が響き、座り込んでいたオーク達の間を一瞬で何かが通り過ぎたかと思った時には、二人の二の腕から血が吹き出る。


それは風の殺意、カマイタチがイタズラで人の体を裂くかのように切り裂かれた。


吹き出る血に驚きながらも裂かれた腕を押さえて、振り向くとそこには仲間の方へと一直線に向かう鉄のトカゲがいた。


サンダーウェーブをその身に受けた鉄機兵は、体を崩壊したのではない。


分かっていたのだ。


サンダーウェーブの後にオークがハンマーを投げて突撃してくることを。


その後は、後ろに待機する兵士達が連携を組んでくることも予想した。


これがゴーストゴーレム。


プログラムされた命令以外にも、自らの判断で動くことが出来るのがゴーストゴーレム。


自分で判断出来る鉄機兵はサンダーウェーブが迫った時には敵の動きを予測し、このまま真正面から向かうのが不利と分かると、素早く我が身の霊力を防御に回し、その間に、自分の体の新しい可変フレームを動かして、手足の向きを変えてトカゲ型に変形したのだ。


さらに運が良い事に、トカゲ型に変形した自分の姿を見て、敵のオークが攻撃するのを止めるどころか、壊れたと勘違いしてその場で談笑を始めた。


この瞬間を鉄機兵は見逃さない。


サンダーウェーブのダメージはほとんど無いが、防御に霊力を回してしまったために一気に加速する力が足りなかったが、オーク達の油断のお陰でそれも解决出来た。

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