異世界17
たった一人のアフレクションネクロマンサーで、小国に匹敵する兵団を作り出し、その一体一体のゴーストゴーレムもオーク以上の力を持っていたとされている。
どうしてそんなことが出来たのかは、語り継がれた物語の中には無かったが、人権解放の為に、死んだ者の魂を力を借り、無念を晴らした……
そういう風に解釈されたことによって、ある種の神格化、反逆者の象徴として扱われた。
アフレクションネクロマンサーがこの世から姿を消した時、数多のネクロマンサーが産まれ。
英雄の後を継ごうとした者達がいたが、アフレクションネクロマンサーを名乗ったは良いが、ゴーストゴーレムを作り上げても勝手に動き回り、制御出来ないというオチが付きまとい。
自分の言うことを聞くゴーストゴーレムを作っても、それはあくまでも自分の力量以下のゴーストゴーレムを作り上げ、それを維持し続ける為に無駄にマナを消費し、結果的には直接マナを魔力に変換して戦った方が話が早いとなってしまう。
一応、強大な力を持つゴーストを使うことによって、強力なゴーストゴーレムを作り出した者もいたが、契約を果たすことが出来ずに、そのままゴーストの餌食になったのは言うまでもない。
結局、ネクロマンサーという存在は非効率的であり、仲間達の士気を上げるくらいの価値しか無くなってしまった。




