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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界
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異世界4

またまた一刻が経つ。


すると、エルフから撃ち上げられる雷球なのだが、ずっと撃ち続けているせいか、雷球の量が心無しか衰えて見える。


さらに一刻が経つとここで、おかしな事が起こる。


エルフは一刻一刻と時が経つに連れて雷球の量は減り、空に浮かべた膜も穴だらけになっていくのだが、これは不思議なことではない、長い時間戦い続ければ誰だって疲弊する。


じゃあ何がおかしいことなのか?


それは敵のことだ。


エルフ達の雷撃によって負傷をしているにも関わらず、勢いが衰えることが無い。


それは敵の増援が来たから?違う。


それはエルフ達の勢いが落ちたから?違う。


敵が勢いを維持し続けることが出来るのは彼らが……


「諦めるな!!」


一人のエルフが声を張り上げる。


絶え間なく空から降り注がれる石の砲弾、エルフ達は自分達の方が戦況が悪いことを悟り、恐怖と疲弊から士気が下がるが、


「まだ負けた訳では無い!!」


大きな声を張り上げて、戦線を維持しようと鼓舞する。


旗色が悪いなら逃げれば良いと思うかもしれないが、そうもいかない。


それは敵に背を向けることが恥で、腰抜けとかそういう精神論ではない。


敵に背を向けるということは攻撃を放棄すること、今の状況で言えば空から降り注ぐ石の砲弾に背中を向けて走り出すということになる。


両手で抱える程の大きな石が上空から襲ってくる。


そんな物が頭に直撃すれば頭蓋骨を砕いて脳を潰して即死。


他の部位に当たったとしても、体にぶつかればその衝撃で倒れ込み、その後は無慈悲な石の砲弾が降り注いで処刑が執行される。


踵を返して、はいっ終了とはいかない。


だったらどうすればい良いのか?


可能性は幾つかはある。


1つ目、ここから全員の士気が何らかの理由で盛り上がり、反撃に転じる。


2つ目、相手の方に急遽不慮が起き、戦線を維持できなくなる。


3つ目、第三勢力による乱戦で状況がカオスになる。


……現実的な話じゃないのは分かる、けれど可能性で言えばこの位の事が起きなければ勝てない。

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