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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
黒い海
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黒い海64

それはどういう事かと言うと、例えるなら現代日本語と古文の違い。


古文で有名な「いとおかし」は現代で言う所の「とても趣深い」という意味なのだが、表面上の言葉としては全然違うがイントネーション、日本語と言う意味では一緒だ。


表面的な部分では違いはあったが、発音的な意味では全く一緒で、そこを深く根掘りをされてしまえばバレてしまうという所で礼人が、


「発音は似てますが…違う異世界の言語でした……」


証言したのだ。


ここでなぜ礼人がその言語、根本的な部分は同じだと理解出来たのか?


それはアニーが狙ってやったのだ。


鋼鉄の巨人に洗脳されて言葉を理解出来るようにされたのを逆手に取って、礼人の脳に言葉を理解できるように複写したのだ。


アニーが礼人の中にマナを司る器官を形成して死ぬ間際、色々な選択肢があった中で選んだ一つが、相手の言葉を奪い取る事であった。


礼人はそのお陰と言いうのも変なのだが、彼等の言葉を理解出来る唯一の人間となって、この世界にいるエルフとオークを救う事になった.


だが、もう一つ補足をしないといけない事がある。


表沙汰に出来ない話なのだが、この世界では異世界があるというのは知られていることで、さすがに一般人程度だとその事は知らないが、政府の高官や一部の権力を持っている者達は異世界や並行世界、異星人が存在していることを認識している。


だからこそ、礼人の他の異世界からやって来たという発言はすんなりと受け入れられた。


(鬼退治か……)


多くの絵本の中や書物に出てくる鬼の悪行……あれは、この世界に迷い込んでしまったオーク達が、この世界で生きるためにやってしまった行為であり、いくら人間より強い肉体を持っているとはいえ、転移して来た数十体程度ではどんな結末を迎えるかなんて……


そして魔女裁判……あれだって本当は、エルフがこっちの世界で生計を立てるために密かにやっていた魔法がバレてしまい、マナを扱えるエルフを時の権力者が恐れて……


(出来無いよ……)


礼人が助けなければ、彼等がどうなっていたか考えるだけでも身の毛がよだつ……

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