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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
黒い海
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黒い海63

その当時は、じいちゃんとアニーを死なせるきっかけになった鋼鉄の巨人……


オークとエルフに対して恨みを持っていた礼人であったが、彼等が執拗に責められ、粛清という名の締め付けを行われそうになった時、


「多分ですが…この世界のエルフとオークでは無いと思います……」


ある一点を礼人がいう事で彼等を救う事になる。


「鋼鉄の巨人が話した言語と、この世界の彼等の言語は違いました……」


言語が違う……それが彼等を救う事になった。


その言語が違う、そんな事だけで疑いを晴らすことが出来る材料になるのかというと、十分な材料になる。


東アジア人とういう台湾・香港・日本・韓国・中国というカテゴリー、同じような見た目をしているかもしれないが、それを見分ける方法には民族衣装、習慣、産まれた土地等があるが、その中に言語もある。


産まれた国の独特の言語は人そのもの、喉は食物を通して栄養分を送るための器官の一つから、コミュニケーションを取るために複雑な音を鳴らすために進化した。


音を鳴らす進化は強弱によって感情を表し、それが次第に複雑になって様々な音を作り出し、複雑になった音に意味を持たせ、そこに自分達の文化と感性を乗せる。


だから、言語の違いはその者の出生を表し、この世界にいる者達と違う証明になったのだが、


(嘘を付いたな……)


礼人はその時にも嘘を付いていた。


確かに鋼鉄の巨人の中にいたエルフとオークは、この世界にいるエルフとオークと言葉が違ったが……


(本当は一緒だったんだ……)


言語という意味では、本当は一緒だった。

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