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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
世界
1392/1400

プロローグ19

_______



「帰って来たな……」



リディと会ったのは一年前。



高校の学校に進学する前の審査をする為の身体検査で、自分の体に特別な血が流れているのを見付けたリディが接触して来た。



部屋まで訪ねて来たリディは、テーブルの上に資料を広げて、RLに対抗するための存在RLHの話をされた。



RLが生まれたのは、この世界の覇権を奪う為の急激な進化であり、人間と同じ土俵で戦う為。



人間が進化し出来なかったのは、急激な進化に対応出来無かったのと、今ままでは追い付かれる側の立場であり、人間が持つ兵器が、人間の進化の阻害をして来たという話。



どれも突拍子の無い話で、この人は頭が大丈夫なのかと、人の事を(たばか)っているのではと、出した水をさっさと飲ませて帰らせようとしたのだが、



「そう言えば君は、パワードスーツに興味があるらしいね……私が、君をアサルトに推薦しても良い」



その言葉を聞いた途端に、コップの淵まで並々に水を注いで話を伸ばさせた。



パワードスーツ、それはアサルトという意味の如く、RLに対して襲撃を行う突撃兵。



崩壊した世界を調査する為に、戦車を走らせたりするが、草木が好き勝手に生えた森林地帯や、ボロボロになった市街地を調査するとなると、やはり人間が必要になる。



密林のせいで戦車では入り込めない場所や、建物の中に入って調査をするとなれば、戦車から降りなければならないが、RLがいるかもしれない場所に生身では危険過ぎる。



そこで出て来るのが、パワードスーツを着た兵士達。



生身の肉体に迷彩服を着て、防弾チョッキを着た程度ではRLに対抗出来無い、こちらもRLに対抗出来る鋼鉄の体を着込む。



「俺も…アサルトになれるはずだったんだけどな……」



それは決して人気職という訳では無い。



鳥かご出身となれば、安全な中央基地勤務となるから、そこらの地方基地よりは安全だが、何かあれば最前線に行くのは彼等であり、亀のような鋼鉄の体に、後方に布陣される戦車の方がやはり安全と言えるが……



「雫、お前はアサルトになれるよ」



429号室と書かれているドアの前で、足が立ち止まった。

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